インソールと痛みの治療院

ブログ

【ヘルニアも狭窄症も関係無い!?】勘違いされている腰痛の原因と解決方法

腰痛で整形外科に受診したけど、

  • ヘルニアがある
  • 狭窄症がある
  • 骨にトゲがある、骨が変形してる

といった診察で、結局、腰痛を解決できずに悩んでいませんか?

実は基本的には腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、骨の変形は腰痛の理由にはなりません。

私は総合病院で整形外科、脳神経外科、内科、外科、回復期病棟、クリニックで経験を積んだ経験年数10年目以上の理学療法士です。整形外科疾患を専門にしております。

この記事では腰痛の原因とその解決方法に関して解説しており、これを読めば、腰痛を解決の方向へ導けるかも知れません。

痛みの解決にまず初めに考えなければならないのは、歩き方の改善です。

そもそも本当に腰痛?

この記事を読んで頂いている皆さんは腰痛で困っている方だと思います。

改めて伺いますが、皆さんが痛いのは本当に腰ですか?お尻ではないですか?

痛い場所を手で示してみましょう。

臨床で患者さんを診ていると、腰痛を訴えていても、痛い場所を問診するとお尻が痛いという事がよくあります。

今回はあくまでもお尻ではなく、腰の痛みに関して説明します。

腰の構造

今回の記事では、椎間関節がポイントとなります。上下の椎体は椎間関節で繋がっています。
上記の「後ろから見た図」では左側の椎間関節を示しています。

身体を後ろに反らしたり、前にお辞儀をするとこの椎間関節が動きます。

筋肉に関しては、今回の記事では多裂筋と最長筋がポイントとなります。

多裂筋と最長筋は腰を真っすぐな姿勢に支えるのに貢献する筋肉となります。

腰椎椎間板ヘルニアとは?

椎間板に何らかの負担が加わって損傷し、椎間板の中にある髄核が外に飛び出してしまいう事で腰の高さにある神経(脊髄)を圧迫し、痛みや痺れ等の症状が出る事があります。

腰部脊柱管狭窄症とは?

脊柱管が何らかの原因で狭くなってしまう事で腰の高さの神経(脊髄)を圧迫し、痛みや痺れ等の症状が出る事があります。

腰椎椎間板ヘルニアと腰部脊柱管狭窄症は脚に症状が出る

腰の高さにある神経(脊髄)は脚に向けて指令を出しています。
つまり、腰椎の神経(脊髄)に障害が生じると症状が出るのは腰ではなく脚です。

高齢になると症状が無くても、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症を画像上認めることがあります。

代表的な腰痛と原因

腰痛の原因

  • 関節が原因の腰痛(椎間関節性腰痛)
  • 筋肉が原因の腰痛(筋・筋膜性腰痛)

臨床でよく見かける代表的な腰痛を2つ挙げます。それは関節が原因の腰痛(椎間関節性腰痛)と筋肉が原因の腰痛(筋・筋膜性の腰痛)です。

腰痛にはしっかりとした原因があります。

関節が原因の腰痛(椎間関節性腰痛)

まず関節が原因の腰痛について説明します。
これは先ほど、説明した椎間関節に負担がかかり生じる腰痛の事です。

関節が原因の腰痛は、図にあるように身体を後ろに反らした際に痛みが生じる事が多いです。

腰椎は5つあり、一つ一つの腰椎は椎間関節で繋がっています。

例えば、後ろに反る際に5つある腰椎のうち、1カ所だけが過剰に動きすぎると、それだけ椎間関節にも負担がかかり、腰痛を引き起こします。

上記の図にある「関節が原因の腰痛具体例②」の左側の悪い例の身体の反らし方が、まさに腰椎の一カ所だけが過剰に動きすぎたケースになります。
右側の良い例のように身体全体で反らせば、腰への負担は少なくなります。

筋肉が原因の腰痛(筋・筋膜性腰痛)

次に筋・筋膜性腰痛についてです。これは腰の筋肉に負担がかかり生じる腰痛の事です。

歩き方のクセによって腰の筋肉に負担がかかり腰痛を引き起こします。

例えば、上記の図の左側の悪い例のように、歩いている時に腰が反り上がるようなクセがあると腰痛を引き起こしやすいです。

腰の筋肉を使うことで腰が反り上げるので、多裂筋や最長筋に負担がかかり腰痛が生じます。

歩き方のクセを改善する事が腰痛改善の近道

別の記事で股関節や膝の痛みの改善には歩き方のクセを改善する必要があることを説明しました。詳しくはこちらの記事「【現役理学療法士が解説】インソールが痛みに効くって本当!?長く続く辛い痛みにはインソールが最適!!」をご参照下さい。

腰痛の改善でも同様に歩き方のクセを改善する事がとても有効です。

結局、身体のどこかがサボり、歩き方にクセが生じるようになると、腰周りの筋肉や関節に負担が生じ、腰痛の原因になり得るのです。

歩き方のクセを改善するには、個々に合ったインソールやエクササイズにより身体のサボっている部分を活性化して、身体がまんべんなく使えるようになる必要があります。

エクササイズのチェック方法に関しては「【間違えだらけ!!】筋力トレーニングやストレッチを行っているのに痛みが改善されない理由」の記事をご参照ください。

まとめ

臀部痛や腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症といった病気と腰痛を区別して、腰痛を考えなければ腰痛を解決する事はできません

腰痛も股関節や膝関節の痛みと同様に歩き方のクセを改善させる必要があり、そのためには個々に合ったインソールやエクササイズが必要です。

インソールと痛みの治療院では、個人の歩き方に合わせて0.5mm単位でインソールを調整・作製しており、その場で痛みも歩きも楽になるインソールを提供しております。
作製しているインソール、ご依頼の流れや作製コースに関しては「サービス案内」をご参照ください。

\インソールや痛み等、ご相談はお気軽に/

お問い合わせ

\よかったらシェアしてください/

その他の関連記事

無料相談

ご依頼や作製について、その他ご質問も
お気軽にお問い合わせください。